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     民営化批判 国家財政や財産までも食い物にさせる日本政府。

りそな銀行について思う。
民間でやれば効率がいいと言ってきた連中がなぜ2兆円もの公的資金を注入し国有化の方向にすすむのか。わざわざ効率の悪い道を選び税を投入するのか。
政治もここまでくれば支離滅裂という言葉がピッタリです。もう少しまともに取り組んでほしいものです。このままでは悪くなるだけと思います。
民間に介入したらとんでもないことになりますよ。営業の自由を奪うのですから。
そこまでやるのは日本資本主義は末期だということの現れでしょうか。
今まで、社会主義を批判する言葉として自由がないと言っていました。しかし自ら営業の自由をなくしてしまうことを選択してしまう状況です。体制の維持に本当に自信がなくなってしまったのですね。

元々、行財政改革は規制緩和を徹底して進め、資本主義を再編強化しようと始まったものです。しかし倒産を恐れているのでは何もできません。行財政改革の趣旨に反しています。もう少しイギリスを勉強しているものと思っていましたが。掛け声倒れですね。
従ってすべて中途半端になっているのです。(一部に立て直った企業もあるのに)
     
民間で事業を行うと効率が悪いからすべて国有化しよう !!
(いやすでに国家財政をあてにしている会社がたくさんいますよね。)


この間金融機関に不良債権解消のためと称し公的資金を大量に投入してきた。
そもそもこの大量の不良債権は何故発生してきたのか。
従来、企業経営者は事業を行えば常にリスク伴うのは承知していた。問題は不良債権が発生しそうなときに、これの解決の為の処理を怠ってきたからに他ならない。では何故怠ったのか。それは保身の為である。株主総会などで責任追及され、首がすげ替えられるからである。現状を率直に分析しないで先延ばしをはかってきたのである。
このような体質は金融機関だけではなく官民問わずにあり、常にこの手法を用いてきたのである。現在もこの手法は続いている。現状に目をつぶり他のことに目をそらさせているのである。そして自分の時は根本的解決はしたくないと考えてきているのである。
それぞれ保身に走った結果がこのありさまである。

この責任は非常に大きい。多くの労働者をリストラし、失業させ、自殺に追い込み、子供や家族にまで犠牲を強いている。このようなことは許されてはならないのである。今も多額の退職報酬をもらい取締役をやめたものはどこ吹く風のごとくで豪邸に住み悠々自適の生活を楽しんでいるのである。
しかし誰もこういう事実に対し責任追及をしていない。
だから今後も続くのである。
そう考えるとやはり日本の将来はやっぱり暗い。
中国で生産に終われ働いている弟の「日本はだめだ」というのは的を得ている。

11月30日足利銀行がこれまでの公的資金投入にもかかわらず倒産した。そしてこともあろうに、民営化すれば効率よくできたはずなのに、逆に国有化するという。今後の公的資金注入は1兆円を越えるという。国民の血税を湯水のように使う政府のやりかたは許せない。また、日銀は無制限無担保の融資を実施するというのである。国民がまさに血のにじむ生活を強いられているのに足利銀行には無制限無担保の融資をするのは、国民無視も甚だしい。せっかく小さな政府をめざしてやっていたのにぶちこわしである。政府の責任を問いたい。


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