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小泉総理、年金改悪を指示

小泉総理は坂口厚生大臣に年金支給年齢をさらに引き上げるよう指示していました。
しかし坂口はこれに反対し、支給開始年齢の引き上げを厚生省案に盛り込まないとの事。
こんな小泉が何故支持率が高いのか不思議です。小泉だけでなく国民までも頭がおかしくなったとしか考えられません。本当に不思議です。 凡人には理解できません。

年金制度は多くの問題があります。

第一にこれまでの政策の失敗により制度に対する不信感を招いていること。その場しのぎの改悪で国民を騙してきたこと。 つまり同じ制度の下で長期的に運用しなければなりません。

第二に支給開始年齢と定年年齢のズレ。定年退職から年金支給までの生活の保障がないこと。
支給開始年齢を延長するならば定年年齢を連動して延長しなければならない。そうすれば掛ける期間がながくなり、ほぼすべての問題は解決していくだろう。

第三に制度として子供が親に払うような形の財政のしくみ。
これは年代の違いや人数が多いか少ないかにより不平等になります。あくまで自分が掛けたお金を自分が貰うシステムでなければなりません。

第四に運営できなくなった国民年金などを救済するためにより安定した年金と統合してきたこと。これに対する根本的解決をしなかったこと。 このような手法はとるべきではない。不信感が生まれるだけです。

第五に年金積立金150兆円の使い道が明確でないこと。この目的はなんだったのか明らかにし有効に使うべきである。

第六に軍人軍属の恩給とのバランスの問題。 いつまでどれだけ払うのか明確にすべき。

第七に帰国した中国残留孤児に対する補償をすべき。 一部の軍人や軍属だけでなく残留孤児の生活をどのように保障するのか。差別はいけません。

第八に国民年金掛け金の基礎になる自営業などの所得捕捉の方法の問題があります。
自営業の方の所得は簡単には捕捉できません。会社員と違い、多くを必要経費で処理することが可能なのです。


自助努力の個人年金保険などはこういう公的年金制度への不信感の現われです。政府不信が高まっていることの証拠です。

利用者の立場から概ね以上のように整理できるかと思います。 これらをきちんと整理した上で真に安定した年金制度にすべきです。

いずれにしても小泉改革(改悪)は根本的な解決ではなく、どうやって国民生活を落とすかということに腐心しているだけなのです。頭脳は悪いことに使うのでなく、もっと前向きに良い方向に使わないといけません。