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弾道ミサイル防衛システム(BMD)の整備

政府は16年度予算で弾道ミサイル防衛システム(BMD)の整備に着手した。
現有イージス護衛艦、地対空ミサイルパトリオットの能力向上及びその統合的運用により、BMDシステムを構築するものである。正面装備922億円後方装備146億円の計1068億円である。これによると発射された敵のミサイルをイージス艦により大気圏外で破壊し、外れたものは日本の大気圏突入時に地上発射ミサイルにて破壊するものである。

戦争は昔から「祖国防衛」や国益を守る」などを理由に行われてきたのが事実です。そして国民すべてがそのことを知っている。だが今又同じ道を歩もうとしている。


下図は今後の戦争政策の中心になる予定のミサイル防衛システムです。成功できるかどうか疑問のあるシステム。近隣諸国が心配しています。何にもまして先制攻撃を可能にします。誤射に対する不安。先制攻撃に対する不安。
大量の税金がつぎ込まれます。(図は外務省の宣伝用)


弾道ミサイル防衛

デービッド・マーティン米国ミサイル防衛庁戦略関係担当副長官

 米国ミサイル防衛庁のデービッド・マーティン戦略関係担当副長官によると、米国は、同盟諸国および同盟諸国の軍隊や産業と緊密に協力し、「あらゆる射程距離の、脅威となる弾道ミサイルを、すべての飛行行程で検知、追跡、迎撃、および破壊するための」統合型グローバル・システムを開発する計画である。計画されているシステムの基本的な目標は、「米国、その同盟国、および友好国の軍隊と領土を、実行可能な限り早急に防衛することである」という。

 冷戦の終焉は世界的な紛争の可能性の縮小を示したが、高度なミサイル技術がより広く入手可能になるに伴い、外国のミサイルの脅威は、着実に拡大してきた。現在、少なくとも25カ国が、核・生物・化学兵器(NBC兵器)を保有するか、入手しようとしている。1980年以降、6カ所の地域紛争で弾道ミサイルが使用された。大量破壊兵器、およびその運搬を可能にする弾道ミサイルや巡航ミサイルの拡散は、海外の戦域における米国の軍隊および資産、米国の同盟国と友好国、そして米国自体の安全保障に対する直接的で差し迫った脅威となっている。このように変化する地政学的環境に対応し、国防総省は、弾道ミサイル防衛構築へのアプローチを再構成した。

充実した縦深防御

 一般に、弾道ミサイルには共通する基本的要素がある。すなわち、どの弾道ミサイルも、3段階から成る放射弾道を描いて飛行する。それは、上昇、中間飛行、および終末の各段階である。従来のミサイル防衛(例えば、以前の米国のセーフガード・システム、ロシアのモスクワABM(弾道弾迎撃ミサイル)システム、および今日のパトリオット・システム)は、終末段階を対象としている。弾道ミサイルの終末段階の持続時間は、射程距離によるが、通常1分間に満たない。したがって、防衛システムが攻撃に対する防衛の機能を果たすためには、ミサイルの目標に極めて近いところになければならず、また狭い地域しか防衛することができない。この段階では、対抗手段は大きな課題ではない。終末段階を対象とする防衛システムは、固定軍事施設、駐屯地、飛行場、または軍隊集結地、中間準備地域など、小さい目標区域の保護に最も効果がある。

 宇宙(すなわち地球の大気圏外)での迎撃が行われる中間飛行段階は、ミサイル迎撃の機会が最も豊富である。この時点ではミサイルが上昇を終了しているため、進路が予測しやすい。迎撃ミサイルが迎撃するまでの時間がより長いため、少数の迎撃ミサイル基地で、より広い地域を防衛することができる。残念ながら、この段階の時間が長いということは、攻撃側が防衛システムに対する対抗手段を展開する機会も多いということである。しかし一方、防衛システム側にも、対抗手段を観察し、弾頭と区別する時間がある。

 上昇段階は、ミサイルが、目標に到達するために必要な速度に達するべく大気圏中を上昇する段階である。ミサイルの射程距離によるが、この段階は通常1〜5分間持続する。上昇段階におけるミサイル迎撃は、弾道ミサイル防衛の理想的な手段である。ミサイルが化学兵器、生物兵器、または核兵器を搭載している場合、破壊された兵器の破片は目標に到達する前に落下し、場合によっては発射した国に落下することさえある。

 しかし、上昇段階における防衛には、いくつかの大きな課題がある。第1に、この段階は持続時間が比較的短い。すなわち、センサーが極めて迅速に発射を検知し、ミサイルに関する正確な情報を伝達しなければならない。第2に、この段階で加速するミサイルを迎撃するには、迎撃ミサイルが極めて至近距離にあるか、極めて高速であるか、またはその両方でなければならない。効果的な上昇段階防衛高エネルギー・レーザー・システムは、上昇段階における迎撃ミサイル使用に伴ういくつかの障害を軽減または排除することができるだろう。

米国の弾道ミサイル防衛(BMD)へのアプローチ

 計画されているBMDシステムの基本的な目標は、米国、その同盟国、および友好国の軍隊と領土を、実行可能な限り早急に防衛することである。その構造については、短距離戦術ミサイルから大陸間長距離ミサイルまで、あらゆる等級の弾道ミサイルを迎撃することができる、単一の完全統合型BMDシステムが計画されている。脅威をもたらす標的に対して、上昇、中間飛行、および終末の各段階において迎撃の複数の機会を提供すべく、迎撃ミサイル、センサー、および戦闘管理・指揮・統制(BMC2)システムを補完的に使用する多層的な防衛を増加的に配備することによって、システムをさらに充実させる計画である。このアプローチは、脅威の進展の不確定要素や、ミサイル防衛システム構築に固有の工学・日程・費用上の不確定要素の変化に、より容易に適応できる構造になっている。国防総省は、有効性と信頼性が高く、費用の妥当なシステムを早急に配備できるよう、BMDの有望な技術やアプローチを追求する。そうした有望な技術やアプローチには、運動(弾頭直撃型)エネルギー・システムや指向性エネルギー・システムがあり、それぞれに地上・海上・空中配備型という選択肢がある。しかし同時に、われわれは、こうしたシステムが成熟した形で、また運用上現実的な状況で十分にテストされた形で、軍司令官の手に渡されるようにすることを目指している。

 終末段階防衛セグメント(TDS)は、脅威をもたらす弾道ミサイルを、その飛行の終末段階で迎撃し破壊する防衛能力を提供する。TDSの主な構成要素は、戦域高高度地域防衛(THAAD)システム、能力向上パトリオット3型(PAC-3)、中距離拡大防空システム(MEADS)、および海上配備型終末段階防衛能力である。PAC-3は、ミサイル防衛庁の最も成熟した開発製品群で、短・中距離弾道ミサイルの脅威だけでなく、巡航ミサイル、対放射線ミサイル、および先端航空機に対抗するパトリオットの多大な戦力を継承し有効利用するものである。PAC-3は、弾頭直撃型迎撃ミサイルであり、開発テスト段階において90%以上の成功率を達成している。運用試験の結果を現在分析中であり、近い将来、生産に対する決断が下される予定である。われわれは、パトリオットをすでに導入している同盟諸国も、PAC-3を新たに配備すると予想している。

 強力なイージス(先進型艦対空地域防衛、AEGIS)兵器システムおよびスタンダード・ミサイル設備を基盤として構築される海上配備型終末段階計画は、海軍地域防衛計画(スタンダード・ミサイル2ブロックIV A)が中止された後も、引き続き重要な要件となっている。同計画は、前方展開される戦時遠征軍にミサイル防衛を提供するものである。今日のスタンダード・ミサイル2ブロックIV および新たなスタンダード・ミサイル3の任務拡大を目的として、これらの迎撃ミサイルの組み合わせがこうした能力の提供に適しているかどうかを知るための実験が計画されている。

 最後に、米独伊3カ国によるMEADSは、他の同等のミサイル・システムに比べて戦術的移動性と戦略的展開性が大きく改善され、戦術作戦の各段階で、短・中距離弾道ミサイル、巡航ミサイル、およびその他の空気吸い込み型ミサイルの脅威から、作戦行動中の兵力など重要な前方展開軍を守る、360度の強固な防衛を提供する。MEADSは当面、老朽化した防衛システム(改良型ホークなど)に代わるものとなるが、長期的には、パトリオットが運用寿命の終わりに近づくに従い、パトリオットに代わるシステムとなる。

 THAAD システムの任務は、短距離から中距離の弾道ミサイルに対する、長距離からの高高度における防衛である。THAADは、米国および同盟諸国の軍隊、広く分散された資産、および人口集中地域を、ミサイル攻撃から保護する。現在、アロー兵器システム(AWS)(米国が支援するイスラエルの開発計画)が、イスラエルに、短・中距離の弾道ミサイルに対する防衛能力を提供している。

 中間飛行段階防衛セグメント(MDS)は、特に長距離弾道ミサイルに中間飛行段階で対応する充実した能力を高めている。MDSは、必要ならば、過去の開発の成功に基づき、早期防衛能力を提供することができる。MDSの主な要素は、国家ミサイル防衛と海軍戦域広域防衛を後継する地上配備型中間飛行段階防衛(GMD)と海上配備型中間飛行段階防衛(SMD)である。SMDは、GMDとの併用により、完全かつ柔軟な中間飛行段階防衛層を提供することができる。また、海上配備型システムは、ミサイルを上昇段階の早期に迎撃することができるため、BMDシステム全体が対抗手段の影響を受けにくくなる。現在GMDは、太平洋のロナルド・レーガン・ミサイル実験施設で、戦略射程目標に対する弾頭直撃型迎撃実験に(6回のうち)4回成功している。また、イージス巡洋艦からの弾頭直撃型迎撃も2回成功している。

 上昇段階防衛セグメント(BDS)は、弾道ミサイルを上昇段階で破壊する防衛能力を提供する。弾道ミサイルの軌道の中で上昇段階とは、発射の瞬間から、上昇システムの燃焼が完了し、ミサイルが中間飛行段階の弾道飛行に入るまで、と定義されている。通常、上昇段階全体は、高度200キロメートル未満で、飛行の最初の60〜300秒間に発生する。この段階で弾道ミサイルを迎撃するには、迅速な反応、信頼性の高い意思決定、および極めて高い加速性・燃え切り速度が要求される。BDSにおける代替システムの可能性としては、特に空中レーザー(ABL)および海上配備型迎撃ミサイルなどの指向性エネルギー・システムがあるが、ABLがより高度なシステムである。現在、公開実験用航空機の改造が行われており、各種レーザーおよびオプ ティカル・サブシステムはすでに開発されている。ターゲット・ブースターを使ったABLによる初の公開破壊実験飛行が2004年後半に予定されている。

結論

 統合型グローバル弾道ミサイル防衛システムは、運動エネルギーおよび指向性エネルギー撃破能力と各種の配備方法によって、あらゆる射程距離の弾道ミサイルを、すべての飛行行程で検知、追跡、迎撃、および破壊する能力を増加的に取り入れるものとなる。ミサイル防衛庁は、同盟諸国、その産業および軍隊と緊密に協力しながら、こうした能力を開発し配備していく計画である。したがってミサイル防衛庁は、脅威の進展に合わせたタイムリーかつ有能なシステムを提供するため、柔軟な国際的な調達戦略を実施している。このアプローチにより、不確定要素から保護され、必要ならば米国は、自国とその展開戦力、および同盟国・友好国を弾道ミサイル攻撃から守る何らかの能力を確保できる。


                                                                        

                                                                  

 日本政府はイラクが戦争状態にもかかわらず戦争を否定しています。それはなぜか、日本国憲法があるからです。戦争状態のところに自衛隊が行くのは絶対に憲法違反だからです。
従って小泉は{安全な所へ}という言い方しかないのです。そうしながら自衛隊を派遣したいという願望にかられているのです。
このような人間は自衛隊より先にイラク行き、日の丸を掲げ1週間くらい歩き回れば確実に生きておれません。現在のイラクはそのような国です。
 そんな単純なことがわからないバカですよ。世襲の坊ちゃん育ちのせいでしょう。我々国民はこんな人間と心中してはいけません。(11/13)

日本国憲法抜粋
〔戦争の放棄と戦力及び交戦権の否認〕

第九条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。

A 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。


 小泉は憲法違反になるため自衛隊のイラク派遣を「戦争ではない」「戦闘地域」でもないと主張しています。そしてイラク復興支援だから武力による威嚇や行使はないとしています。しかし具体的な正当防衛の基準を作成したりしています。しかし過剰防衛の基準は作成されていないのです。

 武器を持てば誰でも使ってみたくなるもの(脅しでもなんでも)ですね。
国民が誇りを持つのは当然だけど軍人(人殺し集団)軍隊が誇りを持っていいものでしょうか。(隊員個人に対する意味ではない)国民の税金を使っている自衛隊は国民に奉仕するのは当然のことです。

 だが死の商人の売り込みが激しいため、だまされて高価な武器を買ってしまうケースもある。業界と自衛隊との癒着もあるが、すべての経費は税金ということを忘れてはならない。自衛隊の費用は国防という抽象的な概念で使われ、消費するだけで際限のないものである。多額の税金を投入しても一切の富は生まれてこないのである。これに対し一般的な税の使い方は、福祉に使われたり、道路が良くなったり、と国民生活の向上に使われる。しかし自衛隊の費用は使えば使うほど国民生活の向上ではなく、国民の負担が増えるだけで何も良くならないのです。

 イラクに自衛隊をどうしても派遣したいという。それは日本の国益の為と。
 日本の国益よりもイラク人民の国益と国民を支援することを大事にすべきです。これが世に言う人道支援です。日本の国益が前面に出てくるのは、誰か儲かる人がいるのではないかと疑いたくなります。
 
 生活の為に自衛隊員の道を選んでいる方(人殺しが本心でない人)の気持ちは理解できます。早くまともな仕事がみつかるといいですね。人を殺すために入隊した人は精神に問題があります。一度受診されたらいいですね。
        
 時々訓練中に事故があり人命と数億円の航空機(税金)が一瞬のうちになくなる。こんな損失は誰が穴埋めしているのでしょうか。誰が責任をとっているのでしょうか。

 9月10日に日本はスパイ衛星2基をH2Aで打ち上げます。スパイの対象は北朝鮮とのこと。発見したら行動を起こすのです。つまり戦争の準備です。小泉内閣では戦争への道は大きく前進しています。

 戦争の好きな国民はほとんどいないのに、また多くが仏教徒なのに、なぜ国会議員は戦争への道を歩もうとするのでしょうか。

 以前にテポドンが発射されたと言って大騒ぎをしました。仮にミサイルの発射実験だとしても標的のアメリカが冷静で、標的でない日本が大騒ぎになるのでしょうか。何故ノドンの配備で大騒ぎをしないのでしょうか。日本人の思考方法は少しおかしくなっています。

近隣諸国の目
 隣国の韓国や中国そして北朝鮮、その他東南アジア諸国は日本の大東亜共栄圏構想で大きな被害を受けました。だから日本の軍備増強には「いつまたやられるか」と緊張状態にあります。今でも近隣諸国に脅威を与えているのです。

 小泉は米国の同時多発テロが存在する限りテロとの戦いは続くと言明しました。
 イスラエル、パレスチナやアフガン、イラク、チェチェン、アイルランド、フィリピン、インドネシア、インド、パキスタン、シリア、ロシア、などなどの多くの国がテロの攻撃にさらされています。
 小泉はこれらのテロと戦うのです。特にパレスチナやイスラエルでは現在も戦闘が続いているのです。
 テロとの戦いは日本の破滅です。小泉は、日本経済がどんな現状になっているのか全くわかっていません。ここまで坊ちゃん育ちの二世議員選んでしまったのでは困ったね。日本人が彼と一緒に心中か。それはないよ。
 テロ対策は税金でなく私費を投入してやって欲しいのです。
 税金はくらしを守りよくするために使って欲しいのです。

 安倍は「税金で作った兵器だから使わないと問題だ」とイージス艦をめぐって発言しました。とうとう本音が出たようです。私の主張の通りです。

 中国大使館 ミサイル防衛システム構築に関するコメント
   http://www.china-embassy.or.jp/jpn/zgbk/gfzc/t62867.htm

沖縄戦
 日本軍が沖縄県民を多数殺害したという記録があります。米軍に殺される前に日本軍に殺された日本人が多いのかもしれません。戦場の兵士たちはもう人間ではなくなっているのです。軍隊の命令を聞かない人間は殺すと言う殺人集団になっているのです。これが戦争なのです。だから戦争を起こしてはならないのです。戦争を繰り返すのは、戦争への道を進むのはまともな人間のすることではありません。



       沖縄戦とは http://hb4.seikyou.ne.jp/home/okinawasennokioku/index.html

       参考HP   もう戦争はいらない
                      
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