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        導入が強行されようとしている『新税システム』への不信と不安 ひろがる!!

 厳しい財政状況のもと、税収の確保は税務職場に働く私たちに大きな負担を求めています。この具体的なものとして、電算業務があります。少ない経費でより多くの賦課・徴収を効率的に行うには「電算」に頼らざるを得ません。

新・税システムの導入が提案
 税務システムは、自動車税のバッチ処理がオンラインシステムに、その後他の税目がオンラインシステムになり、現在は二つのシステムから成り立っています。このため、たとえばAさんの課税と納付状況を把握するにはそれぞれを調べないと正確にわからないという不都合がありました。

 このため、現行システムの改良や一元化を求める職場の声、さらに全国的に電算により滞納整理の進行管理を行う県が多くなってきた背景も伴い、新・税システムの開発が行われることとなりました。
 当初の計画では、2003年4月からの本稼動でした。しかし、現行システムデ−タ−の新システムへの移行がスムーズにいかないなどの原因により、年度途中からの本稼動へ変更を余儀なくされました。それでも諸課題の解決が進展せず2004年4月本稼動へと延長せざるをえなくなりました。

滞納がないのに滞納があったり、滞納があるのに完納になっている?
 この新システムへの移行に伴い、税務課4名・富山・高岡県税各1名の人員削減提案がありました。効率化・省力化によるものとの提案理由でしたが、削減するための数値には、職場では「机上のもので理解できない」との意見が圧倒的でした。

 今年に入り、新・税システムの全体像がようやく職場に示されはじめました。それを見た人は「現行システムより後退している」「要望が取り入れられていない」「現行システムより使いづらい」等の戸惑いが多く出されました。これらの問題以上に滞納がないのに滞納があったり、滞納があるのに完納になっているなど重大な欠陥が発見されました。この状態では賦課・徴収業務に混乱を招き、税に対する県民の信頼を失うこととなることから、本稼動の延期等について、今年1月と2月の2回にわたり税務課長に緊急に申し入れました。

@ 現在の進行状況からして4月本稼動を延期すること。
A 省力業務もあるが、新たに発生する業務もあり人員削減計画を見直すこと。
B 人員削減の実施時期は、本稼動後の運用に対応するため10月とすること。
この申し入れに対し、税務課長は「これ以上延長はできない、問題点は精力的に詰めており、ほぼ解決の方向にあり4月本稼動をめざしたい。人員削減も4月に実施したい」との考えを示しました。

わたしたちこそが、スム−ズな本稼動を願っている
 新・税システムに対する不信と不安が渦巻いているにもかかわらず、なにがなんでも今年4月からの本稼動・実施にこだわる税務課長には税務行政の責任者たる自覚があるのか疑いたくなります。

 もし問題が発生すれば、その嵐に巻き込まれるのは税務課長だけではありません。税務職員全員がその前面に立たねばなりません。『わたしたちこそが、スム−ズな本稼動を願っている』ことを、税務課長には忘れてほしくありません。
導入が強行されようとしている『新・税システム』
に不信と不安がひろがる!!

 厳しい財政状況のもと、税収の確保は税務職場に働く私たちに大きな負担を求めています。この具体的なものとして、電算業務があります。少ない経費でより多くの賦課・徴収を効率的に行うには「電算」に頼らざるを得ません。