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自民党の支持率とは     第20回参議院選挙結果を元にコメントします。

今回参議院選挙結果   比例代表 56・54%
自 民 候補者数 33 得票数 16,797,687 当選数 15 。 

つまり自民党には有権者の17%しか投票していません。
公明党とあわせても25.7%に過ぎないのです。
小泉は自民党・公明党も含め有権者の25.7%の支持しかありません。自民党単独でみると、たったの17%にすぎないのです。国民の圧倒的多数とは大きくかけ離れています。
しかし何でもやりたい放題です。
これでいいのでしょうか。

選挙は勝てばいいのです。しかし、その結果、国民の気持ちと政府の感覚は離れてしまい、ズレた政策が遂行されるのです。
多数決は仕方がありません。しかし国民が投票しないのでは悪くなる一方です。
せめて国民有権者の50%の得票なら諦めもつきます。「皆が選んだ」のだからと。
今回選挙は最初から有権者の声を反映していないと言えるのではないでしょうか。
このような状態は変えようではありませんか。

2001年の大勝と言われる選挙でも小泉を支える自民公明の国民有権者に対する得票率は30.5%です。
しかし小泉人気とかでほとんどの国民が支持しているかのごとく横暴の極まりでした。
政策ごとの支持率はさらに低下すると思われます。
これが日本の政治の実態です。選挙制度にも問題があると思いますが、ここに挙げた数字は比例ですから概ね正確でしょう。

すくなくとも国民有権者の半数以上が小泉や自民党・公明党を支持していないのです。
国民の皆さんこれでいいのでしょうか。
国民を無視した政策を続ける自民党政治。

こんなことでは、政策ごとに投票する直接民主主義も考えたくなりますね。
積極的に投票に行きましょう。民意が反映されれば今よりは政治はよくなります。

世論調査の政党支持率の結果とも違うようです。

比例代表 党派別得票数・得票率の推移
 
2004年
2001 年
1998 年
1995 年
1992 年
得票数
率(%)
得票数
率(%)
得票数
率(%)
得票数
率(%)
得票数
率(%)
公明
8,621,265
15.4
8,187,804
15.0
7,748,301
13.8
6,415,503
14.3
(新進)
(12,506,322)
(30.8)
自民
16,797,687
30.0
21,114,727
38.6
14,128,719
25.2
11,096,972
27.3
14,961,199
33.3
民主
21,137,458
37.8
8,990,524
16.4
12,209,685
21.7
共産
4,362,574
7.8
4,329,210
7.9
8,195,078
14.6
3,873,955
9.5
3,532,956
7.9
社民
2,990,665
5.4
3,628,635
6.6
4,370,763
7.8
6,882,919
16.9
7,981,726
17.8
(保守)
1,275,002
2.3
(自由)
4,227,148
7.7
5,207,813
9.3
その他
2,022,136
3.6
2,988,440
5.5
4,276,666
7.6
6,308,092
15.5
12,057,314
26.8
合計
55,931,787
100
54,741,495
100
56,137,023
100
40,668,260
100
44,948,698
100
投票率      56.54 56.42 58.83

以上の結果からみると負けてはいないと言う自民党は大敗していることがわかります。

2004年7月 第20回参議院選挙  以下総務省コメント

総務省は12日朝、参院選投票率が選挙区56・57%、比例代表で56・54%で確定したと発表した。2001年の前回より選挙区で0・13ポイント、比例代表で0・12ポイント、それぞれ上回った。参院選で投票率が60%を切ったのは5回連続で、これまでで4番目に低い。

 選挙前の共同通信世論調査では、参院選の関心度が前回を下回り、投票率の低下が懸念されたが、争点の年金制度や自衛隊のイラク多国籍軍参加問題などに対する自民批判が野党への追い風となり、投票率の底上げに結び付いたとみられる。

 国内の当日有権者数は1億250万7526人で、在外投票の有権者を含めると1億258万8410人。

 全国規模の国政選挙で初めて実施された期日前投票を行ったのは約717万人で、01年不在者投票のうちの期日前投票相当分と比べて24・33%増加した。

 選挙は勝たねばならない。現在の得票率の計算方法では自民党は数字の上で30%である。しかし国政選挙はすべての国民がどれだけ支持しているかを見なければならない。つまり全有権者に対する支持率が最も重要である。例えば政治不信を起こす状況をつくり投票行動させない雰囲気をつくり、投票した数の中での多数派は意味がないことを知るべきであろう。圧倒的多くの国民が、少なくとも支持していないことが重要な点である。
 
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