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     小泉と川口の命令に基づき任務途中で死亡した外交官。国民に隠して派遣させた小泉の責任は重い。

イラク大使館員2名死亡

 ブッシュが根拠もなしに始めたアフガニスタンそしてイラク戦争。それを支えた自民党小泉と財界グループ。そしてその犠牲になった二名のイラク大使館員。二人とも若いが家族と子供もいる。なぜこんなことになったのか。政府や小泉は深く反省し、謝罪しなければならない。政府の犠牲になった彼らは仕事として忠実に業務をこなしていただけである。彼らには責任はない。
 最高責任者は小泉である。
 小泉も直接の責任者たる川口外務大臣も彼らの死に対して態度はどうなのか。「ここで自衛隊の派遣をやめるとテロに屈したことになる」「あってはならないこと」「二人の意思をつぎたい」など感情的な発言しかしていない。
 テロに屈しないで業務を遂行したら殺されたのである。ひるまないで業務を遂行したのである。(大事なことは彼らは戦争をしに行ったのではないということ。)こういうことを大使館員は自分の身をもって証明したのである。
 ここから導かれる結論は決まっている。自衛隊は派遣してはならない、そして大使館も必要なのかどうか検討せねばならない。日本政府が何のために戦争状態のイラクに大使館を置く必要があるのか。我々一般の国民はイラクに大使館がなくても困らない。困る人はどれだけいるのだろうか。

 小泉は「アメリカ追従政策」を転換しなければならない。財界もおこぼれに預かろうとする姿勢をやめなければならない。今世界中の日本の目立っている大企業や商社などはすでにテロの標的になっている。自衛隊がイラクに行けば、イラクでなくインドネシアで商社がテロに狙われる。アメリカやイギリスにもテロリストは存在しているのだ。ここのところを踏まえたうえでないと、つまり覚悟の上でないと派遣はできない。本当の日本の国益にはならない。
 アメリカやイギリスは自国内のテロリストを一掃すべく努力はしているが依然として逮捕者が続いている。まだ根絶できないでいる。
 そういう国際情勢をしっかりと認識しているなら、自衛隊派遣の結論はでてこない。

 二人の意思をつぐのなら家族を大事にする国づくりをしなければならない。彼は生活の為に行ったのだから国民生活を保障するような政策を行うべきで、年金改悪などはもってのほかである。仕事をつぐのなら新たに大使館員を派遣し穴埋めをすることになる。しかしこの場合はテロの地域に派遣させた小泉や川口の犠牲になるのである。

 どこかの日本大使館が二人がなくなったので恒例の天皇さまの誕生パーティをとりやめたとか。当然です。そもそも世界中の日本大使館で天皇の誕生パーティをやっていることが、国民感情から言っても納得できない。日本国内は誕生パーティでなく、日々の暮らしに汲々としているのである。そういう生活を見てみぬ振りして誕生パーティとは、小泉や川口に「国賊」と言いたくなる。

 私はアフガニスタンの戦争で日本がアメリカ支持を打ち出したときから、今回のようなことはかならず起きると予想しています。私の情勢分析が正しかったことにますます確信を深めています。かれらは業務命令に反すると処分が待っていますので、まず拒否はできないと思います。本当に可哀そうな立場です。もちろん彼らは他人から恨まれるような悪いことはしていないでしょう。政府と財界の犠牲になっただけです。(12/3)


イラク特別措置法に基づき政府は5月頃から外務省2名と経済産業省から1名をイラクに派遣していたことが12月28日に明らかになった。民間人は6名が7月頃から派遣されたという。「テロの対象になる」として国民には今日まで隠していた。国民がテロリストなのか政府に問いたい。国民主権を忘れ、国民を騙してまで派遣しなければならないことなのか全く理解できない。私はイラク大使館員2名が死亡したと理解していたが、実は密命を受けた外交官だったとは知らなかった。大使館の必要はなくなったから引き上げればいいとまで思っていた私である。
亡くなった二人はイラク特別措置法に基づく最初の日本人の犠牲者である。(12/30)
 
天木外交官

 10月1日付け北日本新聞によると天木直人(56)レバノン大使が首になったという。3月14日に「国連決議なしでイラク戦争に踏み切ることは国際平和の枠組みを崩す。戦争をやめるよう日本は米国に強く意見を言うべきだ」との趣旨の公電を打った。また24日にも小泉首相の米国支持は間違っていると打電。
 これも在外公館すべてに送ったのです。これは同僚からも意見を促す為であるという。
この直後外務省の北島信一官房長は「外務省をやめるつもりか」「全公館に送ると機密が漏れる」と恫喝。
外務省は6月に帰国命令と退職を言い渡した。
キャリアは自分のことしか考えない出世主義者とばかり思っていたが、人類は偉
大なものです。
捨てたものではありませんね。
まともなキャリアも誕生させているのです。

彼は「イラク攻撃反対」を上申し、各公館に同じFAXを流したとか。
これに対し、最初から結論の出ている「イラク戦争賛成」の立場を守る為に恫喝し、首にしたようです。
彼はこれから卑劣な外務省内部を暴露すると言っていますので楽しみにしています。

政府の圧力に屈せず、国民にすぺてを知らせて欲しいと思います。

この事件は上記のような単純なことではないかもしれません。中東を混乱させたくないとするレバノンの政府からの要請なども背景にはあったかもしれません。
しかし日本国のため世界の平和を守るため、国連中心主義を守るため、先制攻撃を認めないために重要な行動でした。      
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